智に働けば角が立つ。情に棹(さお)させば流される。意地を通せば窮屈だ。とかくに人の世は住みにくい

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    智に働けば角が立つ。情に棹(さお)させば流される。意地を通せば窮屈だ。とかくに人の世は住みにくい。

    人の世を作ったものは神でもなければ鬼でもない。やはり向う三軒両隣りにちらちらするただの人である。ただの人が作った人の世が住みにくいからとて、越す国はあるまい。あれば人でなしの国へ行くばかりだ。人でなしの国は人の世よりもなお住みにくかろう。

    夏目漱石『草枕』

    映画『into the wild』を観て、以前、友人から教えてもらった漱石の文章を突然思い出しました。

    まさに主人公がたどり着いたアラスカの荒野は、草枕でいうところの『人でなしの国』に近いかも知れません。

    寒さと飢餓が待っている場所ですから。

    主人公はこの教訓を自身で確かめに行ったように思えてなりません。

    鬼の住む場所は究極の自由と引き換えに人が住むには無理がありました。

    しかし、主人公のこの行動力は尊敬に値します。

    忙しいと何かと忘れがちな物事への探究心を私たちに想起させてくれました。

    実際に行動に移すには、何かと障害があったり、自分に言い訳をしてなかなかできません。

    バレエのように身体を動かすことも、同じように思えます。

    日常生活が目いっぱいですと、身体を動かす時間など1秒も作れないように思えます。

    仕事、家庭の世話などを思い浮かべれば、「私には運動する時間など無い」という結論に至りがちです。

    今、パドシャのレッスンに通っている人たちは、そういった障害や様々な問題を自分なりに乗り越えて来ているのだと思うと、すごく輝いて見えます。

    特に平日はお仕事帰りの方が圧倒的ですから、お仕事をされて疲れた身体だというのにレッスンを受けにくる。

    そういう意志の強さにいつも私はひそかに感動をしています。

    自分から行動することの美しさ

    をそこに感じます。

    さらに、バレエレッスンを受けるわけですから、肉体的にも精神的にしなやかに強くなっていく。

    2重の意味でバレエを習い続ける人は美しいと思います。

    もっというと、プロのバレリーナは、レントゲンを撮ると通常の人間の骨格と明らかに違っています。

    背骨のS字カーブがまっすぐになり、骨盤と太ももの骨である大腿骨の位置がターンアウトしやすい場所に移動しています。

    あるバレリーナいわく、

    「バレリーナは進化した人間」

    だそうです。

    私のように素人でも、バレエをやる前と今とでは立ち姿が全く違うので、私の中では『進化した!』と大きな声でいえます。

    背筋がまっすぐになると、思考も鋭くなったように思えます。

    まただらしない格好や仕草などが嫌になっている自分にふと気が付きました。

    行動する気持ちを与えてくれる話からずいぶんそれてしまいましたが、『into the wild』はお勧めの映画です!

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