ニャンコダンサーズのニャンニャン日記(5)
チビ王子のお話
〇月〇日
はじめまして。4番目のお話を担当することになったチビです。ぼくはオスネコです。ニャンニャン日記の最初に登場したマミの子供で、2番目に登場したミホの弟にあたります。ぼくを生んだのはマミなのですが、事情があり、姉のミホに育てられました。
僕の毛はグレーと白のツートーンです。尻尾はフサフサの長尾です。肉球も鼻の色も混じりっけなしの黒です。
マミのような典型的日本猫からミホや僕のようなグレーニャンコがどうして生まれたのでしょう!?
僕たちの面倒を見てくれていた人間のお方の話によりますと、マミは全身黒でしかも長毛種タイプのオスネコと仲むつまじくしていたらしいのです。もしかしたら、ソイツがオヤジなのかもしれませんね。
ぼくはオスネコなので、いちおう縄張り、テリトリーがありまして、毎日パトロールしなければならにゃいのです。縄張りにヨソネコが侵入してきたら、追い払わなければなりません。
弱そうなオスならいいんですが、身体が大きく、見るからに百戦錬磨というかんじの凄みのあるボスネコが来ると、さすがに勝ち目がにゃいので家の中に逃げ込んで隠れてしまいます。情けにゃいかニャー?
僕はニャンコダンサーズ8匹のメンバーの中でも人間に対する理解の深さはダントツです。人間語も一番よくわかると自負しております。
さて、人間のみなさん、毎日のお仕事ご苦労様です。あなたがたは本当によくこのつらい世の中を頑張って生きていらっしゃいますね。前回までは人間界のマイナス面が多く話されていましたが、あなた方は本来は善良な生き物なのです。
人間は本当はニャンコたちと同じように、誰にもコントロールを受けず、自分の感性を信じて、自由に生きていくことのできる存在にゃのです。
ところが、今の人間界ではあなた方は社会のシステムの中で、ロボットとして生きることを余儀なくされています。
誰だって自分の魂に忠実に、心から望むことをして生きていきたいはずです。
人間にとり、自分を生きられないほどの不幸はにゃいのです。
ぼくたちニャンコは自分がしたくにゃいことはできません。誰かのいいなりになって動くこともできません。
人間さんたちは自分で自分の世界を創造することを思い出して下さい。
それが本来の人間の姿です。
大切なのは、宇宙の法則に従って生きるということなんだニャ。
誤解しにゃいでほしいんですが、自由に生きるとは、自分勝手に己の欲望を果たすために生きることではにゃいのです。
愛の心で、自分の魂が喜ぶことをすることにより、周りをも幸福にしていく生き方のことなのです。
ところで、人間さんたちが自由に生きられない原因のひとつとして、不安、恐怖というものがあります。
あなた方は死、老、病など、いろいろな不安、恐怖を持ち、それに突き動かされて人生を生きています。
現にこうした不安や恐怖を利用した商売も人間界にはたくさんあります。
人間さんたちは学校で受ける教育やマスコミが流す情報を鵜呑みにし、不安や恐怖を植え付けられて、悪想念を出したり、自分の持つ可能性を限定したり否定したりしてしまうのです。
僕たちニャンコダンサーズは、前回マロンが話していたように遠い星からやってきました。
宇宙とは多次元世界であり、人間さんたちの肉体の眼には見えない次元で、高次元の生命体が存在します。
あなた方のいう宇宙人です。
高次元の星の宇宙人は、どんなふうに生きているのでしょう!?
まず悪想念を持つことはありません。心から悪いエネルギーを出したらすべて自分に返ってくることを知っているからです。
人々には上下関係はなく、役割の違いがあるだけです。人同士はもちろん、動植物や自然とも互いに尊敬しあって生きています。
自分の利益のみを追求するような生き方をする人はいません。
貨幣経済はありません。
必要なものは必要なときに必要なだけ得られるようになっていて、不足なものは何もにゃいのです。
従って、お金を得るために労働する必要はありません。
週に2日ぐらい数時間、世の中のために必要な仕事をするだけですみます。
また人々は老化で外見が変わったり身体機能が衰えることはなく、病気もありません。
地球人からは想像もつかないほど長い年数を生きます。
また死とはすべての終わりではなく、エネルギーの変換であることをすべての人が知っているので、死を恐れたり、悲しんだりすることもにゃいのです。
どうです?夢みたいな世界だにゃあー!と思いませんか?
地球の人間さんたちもこのような世界を夢みて下さい。想えば現実なのです。
心のエネルギーの周波数の高い人間が増えれば、地球上にこのような世界を作ることは可能なのです。
「からし種ほどの信仰があれば、山をも動かすことが出来る」
かつて人間界にもこのようなお話をしたお方がいました。
見えない世界のエネルギーを信じることができれば、この地球を、本物の愛と平和の星に変えていくことは可能にゃんだニャー!!
ぼくのお話はこのへんで終わりにします。
またパトロールに行ってきます。ライバルのニャンコと出くわしても、なるべく暴力沙汰にはならないよう、にらみ合いと唸り合いのみで終わらせるようにします。
人間さんたちも戦争では何も解決しないことをいいかげん悟ってほしいニャ。
次回はいよいよぼくの祖母でもあるニャンコダンサーズのゴッドマザー、聖母シロの登場です。
ご期待下さい!
- 2013.09.07 Saturday
- バレエ日記
- 13:53
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- by 小山 真舞