美少女ミオのお話
〇月〇日
こんにちは!
今回、お話を担当させて頂くことになりましたミオと申します。
私は前回登場したララの妹です。
毛色は兄のララと同じく茶トラに白で、肉球はピンク、尻尾はスラリとした長尾です。
私はニャンコダンサーズのメンバーの中で一番年下で、身体も小さめなので、まだ子猫だと思われてしまうことがあります。
実際かなりの甘えん坊で、人のひざの上が大好きなんです。
人間のひざって温かくて柔らかくてすごく寝心地がいいんですよ。
心の優しい人のひざの上は本当に気持ちがよくて、いつまでも乗っていたいにゃあ、なんて思っちゃいます。
さて、今までニャンニャン日記を読んでくださってきた方は、ニャンコダンサーズのお話にどんな感想を持っていらっしゃるでしょう?
今、地球人たちが常識と思っている考え方からはかなりかけ離れたお話が続いてきました。
宇宙、多次元、意識体、死後の世界など、すべて架空の物語に出てくる荒唐無稽な話であると捉える方も多いんじゃにゃいかニャ?
でも、この地球を、人間社会をよりよき世界へ変えていくには、本当はこのような話を理解する人間を増やしていくことこそが必要にゃのです。
人間とは何か、心とは何か、死とは何か、こうした問いに明確な答えをすることができる人が、はたして今この地球上に何人いるでしょう?
人間さんの中でどんな有識者と言われる人でも正しい答えをはっきり述べられる人はほとんどいないと思います。
何故なら、三次元空間の理解の範囲内では真理を見いだすことは難しいからです。
人間さんたちは三次元という物質世界に存在しているのですが、同時に多次元界にも存在しているのだということに、すべての人が目覚めなければならにゃいのです。
かつて人類の歴史の中で、多次元を理解する特別な存在もいました。
イエスキリストや釈迦を始めとする、歴史上聖人として名を残している方々です。
あなた方は、凡人には彼らに到底及ぶことなどできにゃいと考えているようですが、誰でも目覚めれば、キリストであり、仏陀なのです。
いわゆる宗教というものは、俗界の人間たちが後から作ったものです。
お堂を建てたり、組織を作ったり、教義を唱えたり、儀式をしたりすることが必要なのではにゃいのです。
キリストも釈迦もそんなことをしろといったわけではにゃく、多次元世界の真理を説き、多くの人々が目覚めるように導いたのです。
彼らの説いた真理は時代を、国境を超えて、普遍的に広がっていったんだにゃあ。
ところが、このような聖人のお話は、長い年月を経るうちに、元々の内容と少しずつ変化して伝えられていきました。
それで、聖書などの経典を読んでも、必ずしも多次元世界を理解するということに繋がらない場合もあるようにゃのです。
さて、この聖人のお話を理解することとは別に、あらゆる人が三次元世界にいながら多次元世界を感じることのできる手段があります。
それが芸術です。
芸術とは何か、これに対する明確な答えも人間さんたちには非常に難しいものでしょう。
音楽、美術、文学、演劇、舞踊など、様々な媒体により、多次元界を表現したもの、それらを、あなた方は芸術と呼びます。
この俗世間に身を置きながらも芸術に携わる人、芸術を愛する人間さんは、わりと多いのではにゃいですか?
芸術は頭で理解するものではなく、心で感じるものです。
素晴らしい芸術に触れると、人は心を動かされ、心身ともに崇高なエネルギーに満たされます。
あなた方の心に光を与え、闇を消してくれるのです。
芸術にどうしてそんな力があるのかは、あなた方は理解していませんが、とにかく素晴らしい、圧倒的な力を持っているがために理屈抜きで受け入れ、生きるために不可欠なものと考えるのです。
多くの人間の心を捉え、動かす芸術は、時には権力者に利用されたり、あるいは金儲けに利用されたりすることもありました。
真の芸術は、高次元とつながったものです。
それゆえ、時代を、国境を超えて普遍的に広がっていくんだにゃ。
この世のものとも思われない美を表現し、感動を人に与えることが出来るのは、まさに芸術とは俗界のものではにゃいからです。
資本主義社会において金銭的利益の大小ですべての値打ちをはかる人には芸術のもつ価値を理解することは難しいでしょう。
そこには天と地ほどの隔たりがあります。
地上という三次元世界にいながら、多次元世界を感じることは、芸術を通して可能ににゃるのです。
この世に芸術家として生まれてきた人は、聖人もそうですが、高次元の星から転生してきた人が多いのです。
彼らにとってはこの世は生きずらい世界です。
早くこの世を去る方も少なくにゃいのですが、彼らは、真理を見失った地球人たちを、芸術によって導くために、地球上に人間として生まれてきたのです。
彼らはたいてい、その使命を果たすことに一生を捧げます。
私たちニャンコダンサーズも人間ではありませんが、同じ使命を持っているんですよ。
あなた方人間さんたちの頑なな価値観を解きほぐして、真の人間の姿を取り戻してほしいにゃあ。
本当の人間はもっと、清らかで美しく、深く、崇高な存在にゃのですから。
わたくしミオの今日のお話はここで終わりにします。
また誰か人間さんのお膝かお腹の上で一眠りしようと思います。
次回はやんちゃネコヨチムネのお話です。
暴れん坊ヨチムネはどんなお話をしてくれるのでしょう?!
ご期待下さい!