ニャンコダンサーズのニャンニャン日記(12)
第11話 マロン姫のお話
〇月〇日
こんにちは。マロンです。全身グレーの、通称マロン姫です。
今回はわたくしがお話をさせて頂きます。
最近人間界ではテロなどの事件が国際的に多発しているようだにゃ。
これは国家どおしの戦争とはちょっと性質の異にゃるもののようですが、武力に
よる戦闘に発展するものですから、これも戦争の一種といえるでしょう。
あにゃたたち人間さんの歴史は戦争の歴史ですね。
それは主に権力者による戦いであったようだにゃ。
ですが現在では社会の状況に不満を持つ、あるいは疑問を持つ人間さんたちが若
者を中心に危険なテロ集団に吸収されていくという実態があるようだにゃ。
この日本でも何十年か前に、ある宗教団体による大規模なテロ事件が発生し、通
勤時間帯の地下鉄が狙われたことがあったようだにゃ。
現在国際社会を震撼とさせているテロ事件も中東のある宗教をかかげた団体によ
るもののようですね。
テロ行為は非道で残酷な許しがたい行為であることは間違いにゃいにゃ。
でも無差別に罪のにゃい一般市民を殺戮することは、何十年か前に世界的規模で
起きた戦争でも行われていたんだにゃ。
国家間の戦争は、国家権力による争いに国民が巻き込まれたものといえますが、
テロは権力を持たぬ人間さんたちによって引き起こされる戦争だにゃ。
こうしたものは許しがたい犯罪行為であることは確かだにゃ。
でもテロを起こす集団が生まれる原因もまた、今の人間社会と、今にいたる人間
さんの歴史の中にあるのです。
世界の歴史の中には宗教の違いから戦争をした時代もあったようだにゃ。
また力を持つ国が弱い国を侵略し、武力で植民地化してきたという経緯もあるん
だにゃ。
そのことが原因でいまだに貧困から脱することのできない国々もあるにゃ。
国際社会においても国内社会においても立場の弱い人間、抑圧を受けて社会に不
満を持つ人間さんはたくさんいるんだにゃ。
にゃぜにゃら、正直にゃところ人間界はすべての人が幸福に生きることのできる
世界ではにゃいからです。
そのような社会のあり方に疑問を持つ人間さんたちが、テロ行為を行う宗教団体
に吸収されるという実態があるのだにゃ。
でもこうした人間さんたちがもともと悪人かというと、そうではにゃくむしろ真
剣に生き方や社会の在り方を考える若者が多かったりするのだにゃ。
にゃにも疑問も持たず、社会の常識にただ従う人間さんより、ずっと純粋で頭の
よい人がいたりするようだにゃ。
人間さんたちには「光を見抜け」ということを強調したいにゃ。
宗教の名のもとに殺人を行うことを許すにゃどというものは光を装った闇なんだ
にゃ。
また、超能力にゃど特別な能力が簡単に得られるようにゃことを吹き込むのも偽
物だにゃ。
そのようにゃ能力は高次元の意識体にこそ可能なもので、心のレベルの低い状態
で求められるようにゃものではにゃいのです。
高いレベルの宇宙の真理、絶対的調和=愛を説いたものこそ本物の光にゃのですよ。
右の頬を打たれたら左の頬を差し出せと教えるのが本物にゃんだにゃ。
やられたらやり返すでは憎しみの連鎖しか生まれにゃいのです。
底なしの闇です。
愛と許しが必要にゃのです。
この世は闇により支配されてきました。
人間さんは闇を神と崇めてきたこともありました。
でも光はあるのです。
この人間社会には詐欺が横行しています。
最近でも芸術家を装った偽物に多くの人がだまされた事件もあったようだにゃ。
光を見抜ける力をつけてほしいにゃ。
理論で判断しようとしてもわからにゃいのですよ。
愛は理論ですか?理屈ではにゃいのです。
感性にゃのです。
今の人間さんは感性が衰退して、半分機械のようにゃ生命力の弱い人が多いにゃ。
この世にはびこる闇を人間さんは闇とは認識していにゃいこともあります。
政権を担っている政治家さんが主張することはほんとうに正しいのかにゃ?
国民の「利益」のためという言葉を使って正当化しようとしても、原子力発電所
の稼働や戦争することを可能にするような政策は、利益どころか破滅をもたらすんだにゃ。
それは人間さんたちに本来備わっている感性でもって、本当は誰でも簡単に見抜
けるはずにゃんだにゃ。
どうか光を見抜いてほしいニャー!
- 2015.03.25 Wednesday
- バレエ日記
- 02:27
- comments(0)
- trackbacks(0)
- -
- by 小山 真舞